じりじりと日差しが照りつける。
忍とはいえ下の下はほとんど雑用係に近い。
そんなわけで、今日はでっかい屋敷の庭の手入れなんかをさせられている。
今日は合同任務だった。
いのは手馴れた手つきで、花の種をまいていく。
家が花屋なのでこういった仕事が嫌いなわけではないが、やっぱりうんざりしてきた。
「はー。ナルトはいいよね。影分身できて」
思わず呟いてしまう。
となりではナルトが大量に草をむしっていた。
いくつか大事な薬草もそのなかには混じっている。それはもちろんわざとだ。
ナルトが顔をあげる。
みんなの前ではめずらしく嫌そうな顔をしていた。
どうしたのと声をかける間もなく。
「おいちょっと待て、いの。本当にそう思ってるの?」
そういわれて、いのは手を止めてナルトの顔をみる。
チャクラで気配をさぐる。
そこで唐突に気がついた。
「あれ? もしかして本物?」
「そうだってばよ!」
「えー!」
思わず声をあげる。
ナルトはあわてていのの口を押さえた。
遠くにはサスケとサクラのペアがみえる。
なにやら呆れているようなそぶりだった。
「なんで? こんな下忍の任務なんてかったるいでしょ?」
「いやそうなんだけど」
そこで一瞬言葉につまる。
「……せっかくいのと居られるのに」
そうナルトが言うといのは思わず噴出した。
「おっかしー。自分の影分身に妬くなんて」
「あー笑うなってばよ! みんな変に思うだろ!」
ペアはじゃんけんできまりました。
ナルトは本気で動体視力を駆使していたり。PR