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 隣からため息が聞こえた。
「あーあ。なんでナルトが私達の上の学年なのよ」
 そう言ったのはテンテン。
 それは質問ではなく、ただの愚痴だ。彼女はとうに理由を知っている。
 ナルトはなにかを言いかけて、それは気合に消された。
 並んだ二人の前ではネジとリーが修行をしていた。
 この二人もナルトのことを理解していた。
 ナルトはさっき言いかけた言葉を引っ込める。
「十一になるころには同じクラスになれるって」
 その来年は無理だけど、なんてことはもちろん言わない。
 彼等とは偶然保健室で出会ってからつるんでいる。
 同じ学年の子とはなじめず休み時間はこうして四人で過ごしていた。
「だいたいおかしいわよ。わざと落第するなんて。なんのための飛び級制度よ、まったく」
「でもいいこともあるってばよ。テンテンたちと同じクラスになれるんだからさ」
 でも、その来年は記憶操作をしておかなくてはならない。
 それまでの期間限定の友達。
 そう思うと少しだけさびしかった。


アカデミー時代は、この三人とのほうが仲良かったり。

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